01.焦がれる
02.追いかける(臨帝)


はあ、はあ…
言いがたい恐怖を後ろから感じる。自分が彼に何かしたのだろうか?いや、何もしてないはずだ。…多分。
どうして彼が自分を追いかけてくるのか、どうして逃げているのか、どうして…こんなに怖いのか。
わからないまま池袋の雑踏をただひた走る。
は、と気づいた時に人にぶつかりそうになってしまった。
「つ〜かまえた。」
腕を引かれて羽交い絞めにされる。見知らぬ人との衝突は避けられたが代わりに捕まってしまった。

「もう離さないよ?」

それは死刑宣告に似ている





















03.諦める



ガシャーン!

派手な物音を立てて突き刺さる。
…自動販売機が。しかも逆さまに。

「てめぇ…いつもいつもいつも!避けてんじゃねぇよこのノミ蟲が!」
「あっはは〜。そんなこと言ったって避けたら死んじゃうじゃん。本当シズちゃんって同じことばっかり言うよね。ボキャ貧。」
「殺す殺す殺す!!今日こそぜってぇ、息の根を止める。」

そういう静雄さんの額には血管が。切れたりしないのが不思議だ。

「やれるものなら、ね。」

と言ってナイフを構える臨也さん。
うん、いつも通り。
ついでに言うなら、このまま帰ろうとする僕の姿を目ざとく見つけた臨也さんが僕を盾代わりにするのもいつも通り。

「も〜!帝人君帰っちゃダメだってば。この後俺とデートするんだよねぇw」

語尾の”w”がとてつもなくウザイ。

「まったくもってそんな予定はありません。暑苦しいので一刻も早く離れてください。そして土に還って下さい。」
「う〜ん、今日も素敵なツンデレだね!」

今の発言のどこにデレを見出したかわからない。

「い〜ざ〜やぁ〜…毎回竜ヶ峰に付き纏ってんじゃねぇよ。」

正論なんですが平和島さん。出来ればその道路標識を戻してください。
何気に怖いです。

「ふん。シズちゃんこそ俺と帝人君がいるといつもいるよね。何、ストーカー?こっわ〜い。帝人君、近づいちゃダメだよ。」

貴方がそれを言いますか。

「いぃ〜ざぁ〜やぁ〜…!」

予備動作もなしに道路標識が臨也さんの横を通り過ぎる。
僕はといえば呆然としてその光景を見ているしかない。

「あっぶな!帝人君に当たったらどうするのさ、シズちゃんのばーか。」
「安心しろ。てめぇにしかあたらねぇように計算して投げってからよぉ。だから安心して死ね。」
「シズちゃんみたいな単細胞から計算って言葉が出るなんて驚きだよ。」
「殺す殺す。ぜってぇ殺す……!」
「そっちこそ死になよ。」


ガッシャーン。と再び轟音。

…もう、どうにでもしてくれ。



諦めの境地。

(今なら悟りが開ける気がするよ。)





















04.懐かしむ
05.望む
06.願う
07.想う


僕が貴方を知っていても貴方はきっと僕のことを知らない。

それでもいいんです。

偶に街で貴方を見かけてドキドキしたり、セルティさんと一緒の所を見つけて羨ましく思ったり。

それだけで十分なんです。

だって僕は男で、貴方も。

本当にカッコいい貴方だからふさわしい人がきっといるんです。

でも、お願いです。



(想うことだけは許してください。)





乙女帝人きゅん。
























08.見つめる
09.悩む(臨←帝)


この前、女の子と歩いている臨也さんを見た。
何でだか腹が立った。その場にいたくなくて足早に逃げ出した。
逃げ帰るように部屋に帰ってから我に返る。


え?これってもしかして…!?


「はぁ〜…」
本日何度目かわからない溜息を吐く。
この間池袋を歩いていた光景が目に焼きついて離れない。

これって、やっぱり…あれ、だよね…
どうしてよりにもよってあの人…

「はぁ〜…」


とりあえず、責任とってもらわないと……!




珍しく帝人君から。





















10.惚れる
11.逃げる
12.囁く(ささやく)
13.慰める(静帝)



「だからよぉ…俺は暴力が嫌いだって言ってんのに、周りが…」
静雄さんが急に僕の部屋にやってきた。部屋に入るやいなや抱きしめられ、身動き出来ないまま現在に至る。
話を聞いているとどうやら仕事で嫌なことがあったようだ。
少し不自由な体勢だが、何とか頑張ってその頭を撫でる。
「帝人?」
「お疲れ様です。頑張ってる静雄さんも好きですよ。」
「っ!帝人、好きだ…!」




喧嘩人形だって甘えたいんです。






















14.別れる
15.待つ(帝←静)


約束の時間は13:00。
現在の時間、15:00。



(あ〜!くそっ…!!)

池袋の喧嘩人形こと平和島静雄は全力疾走していた。
最近知り合った高校生。周りにいなかったタイプの彼に何となく好意を抱いていると自覚したのも同じ頃で、一度ゆっくりと話をしてみたくてようやく遊ぶ約束を取り付けたのはついこの間。
仕事を午前中までにしてもらって、それこそ念入りに準備した。

それがどうだ。
仕事が終わり、上司のトムと別れてすぐに口に出すこともおぞましい、折原臨也に嵌められて無駄に時間を費やしてしまった。
約束した時間は2時間も前。自分であればまずキレて帰るだろう。

だが、もしかして、という思いから静雄は待ち合わせ場所まで全力疾走を止めなかった。

そうして辿り着いた待ち合わせ場所の公園に件の少年は約束通り静雄を待っていた。

「っ…竜ヶ峰!」
「あ、平和島さん。」

静雄の姿を視界に捉えた帝人は手元の携帯を鞄にしまう。

「…悪い、遅くなった。」
「大丈夫ですよ。」

荒く息を吐く静雄の姿に事の次第をなんとなく悟った帝人は笑顔で気にしなくていいと言う。

「いや、本当ごめんな。」

見れば帝人は制服のまま薄着。春先とはいえ、まだまだ冷えるこの時期に2時間弱も待たせてしまったことにますます静雄は心苦しさを覚える。
そんな静雄を見かねた帝人は再び携帯を取り出し、何やら操作してから静雄にその画面を見せた。

「ほら、まだ待ち合わせ時間じゃないですから大丈夫です!」

にっこり笑う帝人に静雄は抱きしめたくなる衝動に駆られる。

あぁ、やばい。これは本格的に恋かもしれない。


携帯時計画面表示、現在12:55。
























16.ときめく(帝人+正臣+臨也+セルティ+新羅)


Q.貴方は異性のどんな仕草にときめきますか?


「ってなわけで、帝人は杏里のどんな仕草にときめくわけ?」
「どうしてそこで園原さん限定なの。」
「どうせ杏里のこと思い出しながら答えるんだから一緒一緒。」
「うぅ……何か悔しい。…正臣のくせに。えーっと、俯いてたのが急に顔を上げたときの上目遣い…とか…///」
「くせにって何!?帝人さん?!そしてマニアック!」
「う、うううるさいな!そういう正臣はどうなの?」
「俺?俺は女性がする仕草すべてにときめくよ。ラブよラブ。」
「………………ちょっとそこの窓から飛び降りてくるといいよ。」
「それ、さりげなく死ね発言ですよね、帝人君。」


「ふ〜ん、帝人君は上目遣いに弱いっと。」
「ちょっと臨也。人んちにいきなりあがりこんで何堂々と盗聴とかしてんのさ。」
「だってこれから学校帰りの帝人君を迎えに行く予定だからついでにね。」
「答えになってないから、それ。え、ちょ、セルティ!?何でそんなに落ち込んでるの!?」
「そりゃあ、上目遣いなんて首なしには出来ないもんねぇ。」


「あ、でも指先が綺麗な人もいいよね。セルティさ…知り合いがPDAに打ち込んでるときの指は綺麗だと思ったよ。」
「ふ〜ん。ってかセルティって誰!?彼女!?杏里と見せかけて実はそっち!?」
「違う違う!つい最近知り合った優しいお姉さんみたいな人だよ。」


『///』
「え!?浮気!?浮気なの!?セルティ!?」
「…(怒)」





帝人とセルティは友達以上恋人未満で仲良し希望です。(妄想)





















17.自惚れる
18.触れる
19.寂しがる
20.思い出す
21.誓う
22.躊躇う
23.弄ぶ(もてあそぶ)
24.出会う
25.微笑む
26.拗ねる(すねる)
27.奪う(臨帝←静)


それを見つけたのは偶然だったと思う。

横断歩道の向こうで電話をしていた竜ヶ峰。
声はさすがに聞こえなかったが、見えてる表情はころころと変わっていて。
面白くない。そう思った。
それと同時に嫌な予感。そしてそれは程なくして的中した。
竜ヶ峰の口がはっきりと、こう言ったからだ。

『いざやさん』と。


「え、と…静雄さん?」

気づいたら俺はすれ違いざまに竜ヶ峰を路地裏に引き込んだ。
きょとん、と見上げる顔が可愛らしい。

その顔でどうして俺を見ない。俺のものにならない。よりにもよってあんなノミ蟲の名前を呼ぶ。どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして。

静寂を切り裂くのは携帯のバイブ音。
俺のではないそれは竜ヶ峰のだ。
竜ヶ峰は画面を一度見たあと、そのまま携帯をポケットに突っ込む。そして俺は電話の主が誰だかわかってしまった。

「出ねぇのか。」
「え、えぇ…」
「………臨也、だろう。」

はじかれたように竜ヶ峰がこちらを見る。どうして、とその瞳が語っていた。
俺は竜ヶ峰に近づくと、素早くポケットから携帯を取り出す。そして竜ヶ峰の手の届かないところまで持っていき、通話ボタンを押した。

『帝人君』

聞こえてくるのは嫌いで嫌いでやまない声。その声が竜ヶ峰の名前を紡ぐ事が許せない。

「え、ちょ、返して…あ、あ゛…ああああぁぁああ゛ああ゛あぁぁぁ!!!!!」

携帯を取ろうと背伸びをしている帝人の足を思い切り踏んだ。
ばき、という音に足の甲が砕けだのだろうと思う。それはそうだ。だってその為に体重を乗せて踏んだのだから。

木霊するのは竜ヶ峰の悲鳴。

『帝人君…!?どうしたの!?何が…!』
「あ〜、骨折れたな。」

痛みのせいか、ぴくぴくと体を痙攣させる竜ヶ峰を抱きかかえ、珍しく電話越しにうろたえている臨也の言葉を遮る。

『貴様…』

いつもの飄々としている声でも口調でもなく、殺気の篭った低い声が耳に入る。

「わりぃなぁ、いざやくんよぉ…」


こいつはもう、おれのものだ。

(奪りかえせるものならやってみろ!)





















28.溶け合う
29.抱きしめる
30.重ねる
31.隠す
32.染める
33.放す
34.戯れる
35.求める
36.傷つく
37.壊れる
38.気づく
39.伝える
40.疑う
41.憂う
42.応える
43.祈る
44.眠る
45.振られる
46.眩う(まう)
47.見つける
48.忘れる
49.信じる
50.振り払う
51.寄り添う
52.泣く
53.握りしめる
54.なぞる
55.慕う
56.憧れる
57.疼く(うずく)
58.絡める
59.惹かれる
60.騙す
61.照れる
62.舐める
63.誤魔化す
64.確かめる
65.巡り合う
66.絆される(ほだ)
67.縋る(すがる)
68.悔やむ
69.攫う(さらう)
70.甘える
71.選ぶ
72.失う
73.狙う
74.飽きる
75.妬む
76.嘯く(うそぶく)
77.掴む
78.手に入れる
79.秘める
80.悟る
81.振り回す
82.撫でる
83.茶化す
84.輝く
85.気にする
86.受け入れる
87.呼ぶ
88.持て余す
89.焼き付ける
90.突き放す
91.溢れ出す
92.近づく
93.守る
94.惑う
95.夢見る
96.叶える
97.頷く
98.恋う(こう)
99.感じる
100.頼る
101.捨てる
102.擦れ違う
103.刻む
104.探す
105.憎む
106.誘う
107.振り返る
108.狂わせる
109.温める
110.口付ける


111.恋する

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